風骨ブログ - 「21世紀日本の構想」に託した河合隼雄先生の想いと今

「21世紀日本の構想」に託した河合隼雄先生の想いと今

カテゴリ : 
風土知研究 » 地域創生のビジョンを摸索する
執筆 : 
KKousaka 2020-7-5 9:44
20年前、20世紀最後のときに故河合隼雄氏が座長として、まとめた「21世紀日本の構想」懇談会。その報告書をあらためて読むとこの時代に「NPOの登場」「地域教育」「異文化交流」など多くの課題と提言が進められ、今があることがわかります。
ただ、その反面、「NPO」は形だけで、その当時のビジョンを形にするというよりは、行政からの委託業務の受け皿機関に成り下がってしまい、その民間と地域の知恵と住民の力の結集が果たせていない点や、教育では、公教育という方向性だけでなく、地域での社会教育との両輪の必要性から、その後、提唱された「コミュニティスクール」も公教育の簡易支援策となっています。
本来の社会教育を「協治」という概念で行政のみに頼らず、地域の力で新たな創造をという構想では、こうした意識が後退して、現状の公教育の補完・附属機関程度のものにしかならないままでいます。

この20年を経てのこうした現状を河合先生はどのように感じられるのかと思うと情けない気持ちでいっぱいになります。もっと、しっかり注視して、その道筋を支援し、推進・実現のための努力を続けなければいけなかったと反省しきりです。

「まだ、遅くないから、本気を出しなさい」というのが、多分先生の今を見てのコメントでしょう。

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