風骨ブログ - KKousakaさんのエントリ

やはり、住民による風土知を守ることがなによりです。その土地に記憶として、刻まれた名を守りたいという住民の意志は何より需要です。

6月に最新訳が発売されたJ.D.サリンジャーの「このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる ハプワース16、1924年」。
武蔵野市立図書館で数人待ち(2週間程度)を経て、ようやく、ゲットできました。

高校時代の恋人に突然、30年を経て、会うことになったような気分の中で、この短編集を少しずつ、読む予定です。



初めて、J.D.サリンジャーの訳書を呼んだのは、高校時代で、角川文庫版の鈴木武樹氏の訳だった。「フラニ―とズーイ」が最初で、その面白さから、一気に「グラス家物語」という連作、「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」「シーモア序説」「バナナフィッシュに最高の日」「ナインストーリーズ」などを読み漁ったものです。訳本では物足らず、原文で「フラニ―とズーイ」と「大工よ、屋根の梁を高くあげよ」は読んで、原文で読むと全く異なった感慨が得られるという体験をしたのもこの頃です。本棚の奥から、ボロボロで、黄色く変色した英語版がでてきました。



数年前に村上春樹訳の「フラニ―とズーイ」の文庫本が出版されたときも、買い求めて、その日のうちに読んだことを思いだしました。村上氏もズーイの原文の英語の面白さをその感想で書いていて、我が意を得たりとうれしくなったものです。私にとってのサリンジャーは、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」ではなく、グラス家物語連作でした。
前回の記憶を辿る旅で書いた酒屋の児玉氏が紹介してくれたのが、新潟・佐渡の「アルコール共和国」。その当時の案内チラシも見つかったので、ご紹介します。
オレンジ色紙に黒で刷られたものなので、画像調整しても見づらいと思います。

表紙のイラストを見て、なんとなく思い出す方もいるかもしれません。
色々なイベントが開催されました。


東京の酒造元を調べていて、組合で12月に毎年、9蔵の統一銘柄「東京銘醸倶楽部」なる吟醸酒(五百万石100%)を販売していることを知りました。

http://www.ku-gai.com/modules/torimizu/index.php?content_id=65


小金井地域では、新小金井の田中屋酒店のみでの販売のようです。
久し振りに自宅の書庫を整理していて、アーシュラ・K・ルグウィンの「風の十二方位」(文庫本)が書庫の奥からでてきました。



結婚前、1980年頃に当時、SF作品を多く出版していたサンリオSF文庫で女性SF作家を集めた「女の千年王国」という企画ものを読んで、知った作家だったのですが、その時は、すごく夢中になってその収録作品の「アオサギの眼」読んだ記憶があったというだけで、この作家の作品を続けて読むことはしなかったように思います。その後、代々木で会社を設立した忙しい時期にこの「風の十二方位」を手にとることがあって、初めて、このアーシュラ・K・ルグウィンという作家の大きさに驚いたものです。



宮崎駿さんのジブリでこの作家の「ゲド戦記(アースシーの世界)」のアニメ化の話があったときも、なるほど宮崎さんも評価していたのだと嬉しくなり、今度は、近くの図書館でゲド戦記三部作などを借り出しで読んだのですが、結局、ジブリ作品は観ずじまいのままでした。

改めて、原作とアニメ作品という視点でこの作家の作品とジブリ作品を考えてみたいと思います。今回から、何回かに分けて、その当時の記憶と実際の作品の内容を含め、考えてみたいと思っています。
Libalis red 2014 V.d.T. Valles de Sadacia



スペイン北部のバジェス・デ・サダシア地区のワインです。
イチゴなどの赤い果実の中にカラメルやバルサミコの風味を感じます。
口当たりはスムースでアフターにほんのり甘さと長い余韻があります。ブドウ品種は、ガルナッチャ95%、モスカテル・デ・グラノ・メヌード5%で、フレンチオーク樽で5カ月熟成させたものだそうです。冷やして飲むことをお勧めします。
このシリーズの白は、賞などをとっているので、ご存じの方も多いかもしれません。もちろん・カバもあります。
人口減少が取りざたされる昨今。この手のテーマでの出版される本はかなりの数に上ります。内田樹さんが編集ときいて、手に取ったのが、「人口減少社会の未来学」(文芸春秋社刊行)。
この本は、かなりの人気なのでしょうか?武蔵野市立図書館で貸出予約をすると十数名待ちとなります。内田人気なのでしょうね。結局、購入してしまいました。BOOK-OFFで探すのが今の人なのかもしれませんが…。



前書きからすると、この本の企画自体が文芸春秋側から、内田氏にもちかけられたもののようです。巻頭を編者として、内田氏が書いて、内田氏曰く、「衆知を集めて対話する」ということです。

なるほど、それぞれの専門家、著名な方々が人口減少社会を取り上げて、その将来への展望をという内容ですが、やはり、大事なのは、内田氏も語られている「集めて、対話する」という点にある気がします。この企画自体は、実際は、「集めて」という段階までのもので、「対話する」ということにはなっていません。その対話は、「読者が自分のなかでどうぞ」ということのようなのです。

その点で、私の興味を引いたのは、その論旨がそのまま、成程ということには程遠いのですが、隈研吾氏の「武士よさらばーあたたかくてぐちゃぐちゃに、街をイジル」でした。

この話でも大事なのは、この隈氏の視点から、「どのように対話するか」、「地域創生へのヒントやビジョンを導くのか」という点にあります。この点は、是非、このサイトの風土知研究の本編へ。

酒飲みにとって蕎麦屋

カテゴリ : 
酒日記 » 地酒の幸福
執筆 : 
KKousaka 2018-8-27 16:57
自分の事務所があって、約20年ほど通った新宿西口。酒飲みにとって、居酒屋と同じく欠かせない店が蕎麦屋だろう。新宿西口には、「渡邊」がある。

2年程前に事務所を移転し、今回さらに遠くなったこともあって、何かの機会に新宿を訪ねるときは、昼なら「蕎麦屋の渡邊」。夜なら、「新宿ゴールデン街」と決めている。夜の訪問は足が遠のいていて、昼がほとんどのため、行けば、「渡邊」の暖簾をくぐることになる。

今日は、とろろそば(せいろ)。変わらない味。その味、記憶(味覚?)は消えないもののようだ。

今日はスペインの地葡萄品種「メンシア」の赤ワインをご紹介します。

Atlantis by Maetierra Mencia2014/Bierzo

私が購入した和泉屋のサイトからのこのワインについては、以下のように説明されています。

スペイン北西部の葡萄畑に焦点を当てた「アトランティス・シリーズ」。大西洋気候を影響を受ける5つのエリアのスペイン地品種から4つの白ワインと1つの赤ワインをリリースします。紫がかった深いチェリーレッド。赤い果実と黒い果実の香りにバルサミコ、ハーブなどの複雑な香り。フレッシュで凝縮感のある果実味とシルキーなタンニンが感じられます。



●このメンシアという地葡萄品種については、スペインワインの公式情報サイトより、以下に転載して、ご紹介します。

<転載、部分>

Mencia【メンシア】種とは

この品種は、中世時代、サンティアゴ・デ・コンポステラに向かうヨーロッパの巡礼者たちによってイベリア半島にもたらされたと考えられています。
ガリシア州でも栽培されているが、特に結果がよいのはDOビエルソである。粘土質と石灰質とスレートを含んだこの地域の土壌をこの品種ほどよく表現しているものはありません。
生育・成熟期間が短く、樹勢はそれほど強くない。房はほぼ円柱形で、皮はそれほど厚くない。テンプラニーリョよりもタンニンや酸味が少ない成分で構成されているが、飲むとフレッシュなワインとなり、また潜在アルコール濃度14パーセントの達成をみるまで成熟します。
近年、革新的な醸造家たちによって注目されるワインが造られています。

<転載、以上>
前回、池袋の甲州屋酒店の話を書いたが、その店主が児玉光久さんです。惜しくも40代で逝去されましたが、その地方の地酒への貢献度は、他に比較できないほど大きなものがあります。東京に地酒を紹介したという実績だけでなく、地酒のなんたるかを広く知らしめた地酒の大恩人といえます。

昭和50年代、当時20代の私にとって、夕方、仕事帰りに必ず、この甲州屋さんに立ち寄るのが、楽しみで店頭で酒を酌み交わしながら、光久さんと話す時間はかけがえのないものでした。八海山も梅錦も神亀もここで知りました。地道に「酒販ニュース」という手刷りのチラシを配って、地酒を知ってもらいたいと良く取引先などに配っておられました。昭和58年の新潟でのアルコール共和国設立のニュ−スを伝えた号が手元に残っていたので、以下にご紹介します。




当時は、抱き合わせという吟醸酒を一本購入するためには、普通酒をかなりの数仕入れないと駄目だという慣習がまだあり、児玉さんがどんなに苦労して、吟醸酒などの特別な酒を手に入れていたかを知っていただけに、ほんとうに貴重なお酒を飲ませていただいたという気持ちでいっぱいです。毎日、購入した一升瓶の酒をぶら下げて、ほろ酔い気分で自分の千駄ヶ谷のマンションまで帰りました。

アルコール共和国(佐渡の真野鶴)には、その後、児玉さんの紹介もあって、毎年新潟の酒蔵巡りをするようになった頃、やはり児玉さんの紹介で夏に団体で訪れたことがありました。最近、新しい真野鶴の新しい社長さんと利き酒会でお会いする機会があって、その頃の話で盛り上がったのが記憶に新しいです。

ほんとうに惜しい人を失ってしまいました。